心蝕アポリア

歌手: 少女病 • 专辑:Vision -誓約の閉回路 桎梏の乙女- • 发布时间:2011-12-31
作词 : MITSUKI
 作曲 : 凋叶棕
 数え切れぬ程の夜を越えた 孤独の屍
 終わらないアポリア────
 何度目の嵐だろう
 窓を叩く雨音 響く雷鳴
 部屋に映り込む 影<>はいつも一人きり
 心まで滲む雨粒
 そんなある夜に
 扉叩く誰かの声が聴こえた
 館の前には 一人の少年霊が諦観抱いた表情で佇んでいた
 少年霊の望みは 『人間らしい生活』
 "叶えてはくれないだろうか?"
 見えざる手に 導かれていくように
 少女は少年を受け入れて 微笑みあった
 再び始まった誰かがいる毎日
 鏡に映る姿が 少女だけだとしても
 どんな寂しさも誤魔化せた
 何度目の月夜だろう
 屈託のない 彼<<セス>>の笑顔が見たくて
 部屋に散らばった 本を読んで聞かせる度に
 胸に灯っていく温もり
 けれどある夜に
 のめり込むクーを心配した少女霊が
 耐え切れなくなり 二人の間を遮って躊躇いながら囁いた
 “騙されては駄目。幻惑に惹がれないで
 ────いつか帰って来れなくなるよ?”
 見えざる手に 強く背中を押されて
 少女さえ知らない激情に 駆られ叫んだ
 "どうしてそんな酷いことを言えるの?
 アナタに何が解るの……!?"
 抑えきれずに弾けた感情は
 無音にただ歯車を回して
 風の絶えた館にもう他の霊は来ない
 閉ざされたセカイに二人きりで
 "もし彼に嫌われて、また独りになったら……?"
 その先が酷く怖い...
 見えざる手に 絡めとられてくように
 少女は少年に依存して 囚われていった
 夢見た暖かな時間が続くように
 このまま醒めることなく 眠り続けていたい
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