幻想事変

夜に誘う薄紅の空 幻想に思いを
馳せて飛ぶ 夕凪切り裂いて

1000分の一秒で 駆け抜けろ

夜空に光る明星 見えないほどに音速まで
真実は唯一つだけ ただ誰よりも速く飛べばいい


陸風が吹く瞬間のモノローグ 立ち止まる頃には
もう君は ここにはいないだろう

1000分の一秒は 永遠に

星空...

陽炎の先には
永遠の眠りがある
声は消えて 揺れる景色
見えないまま漂う夢
奇しくも君は
迷い込んだ回廊で
何を見るか？
何を思う？
生命さえ飲み込むのに
土に帰る命に
ためらい一つもない
陰鬱な幽焼けは
彼方まで続く
夢語りをする
漂う風時雨の中
幽雅に咲き誇る
向日葵の色は何を見た？
輝きを放つ...

声 枯れるまでただ 叫び続けて
夢 見果ててもまだ 諦めきれずに
見透かされてるのは 好きになれずに
覆い隠すことも 何故か出来ずに

見えないから だからただ走った
何もかも全部 忘れるために

空を 打ち抜くスピードで 夜を駆けろ
声で 染め暴力的な ジョークで狂え
全て 夜が明ける前に 終わら...

果てない月と声の闇に 浮かぶ過去と永劫の夢を
ループする結末はきっと 感覚を刺して
創る明日は風凪一つ 消える過去と記憶を閉じてただ
そこに流れる今だけ 一片の空に
いつか見た幻想は 遥か
頼りなく揺れる灯は 永遠の籠の中
出口無き現実は 此処に
結晶は歪むノイズ かき消して鮮明に

夜を越え境界線...

花が揺れた季節は過ぎ 歪む景色なの？

モノクロの風は身を裂き 曖昧を蹴って

解明は証明と確信と 少しの奇跡
宙風を知覚の中に 意味はなくとも

星といつかの空を 今から
時空を超えて 掴みにいくのだろう
唯一つの真実 ここにあるから
誰も知らない場所でも 越えて行け


確実は消え可能性は 解答...

蝉の声を聞くたひﾞに浮かふﾞ　
霧雨咲く　
遠い空模様
夜の空を裂いた　
流れ星見つけた
夢に出てた音の無い声かﾞ　
記憶超えて　
顔を成すのなら
それを全て振り払い進めはﾞいい
星の流れと　
風の色に
何も願いはしないように
せめて
消えた思いてﾞ　
憎めとﾞ夏は今も独り
魔女という肩書を常に　
...

歌う春色　知らすﾞに告けﾞる足音から
感しﾞる　夕景紅く泣いた
古い空には　浮かんてﾞ消える夢は遠く
思える　昨日かﾞ蒼く見えたら
意識の底に　張り付く春の色は麗
舞い散る桜　この手に集めたら
いつか届くか　願いの果ての現の夢
声にならない　叶わぬ思いてﾞも
いつ見果てるか　桜の咲き見ゆ光景かﾞ
既...

水蓮が咲くまで眠る
 風声はいずこへ？
 花は何時の事だったか知らず
 ただ時だけを待つよ
 記憶の片隅にあった
 黒く小さい花　今も
 そこにあったけれど
 それも些細な出来事で

 風を見て 声を辿り 幽玄の生命さえ
 向日葵が 笑う場所で 何もかも終わらせよう

 眠る幻想は ひと時の花を
 ...

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